中国の内モンゴル自治区を訪れたときの体験は、今でも忘れられません。

今から10年以上も前のことですが、今でも鮮明に記憶として残っています。


そこにあるのは地平線の果てまで続く大草原と大空、ぽつんと佇むゲルとそこに住む人たち、そして旅を共にする仲間と馬です。

それ以外は何もない。

もちろん食糧はあるけど(旅のスタッフの方々が運んでくれました)、電気やお風呂、トイレなどはありません。

そんな環境で3日間ほど過ごし、馬で草原を何十キロも移動する、まさに遊牧民のような生活でした。


とても過酷で不便な生活だったけど、不思議と心は満たされる日々。

「便利さや物質的な豊かさと、心の豊かさ(幸福感のようなもの)は、必ずしもイコールではない」

とよく聞くけれど、これほどまでに、このことを実感した日はありませんでした。


必ずしも、便利で快適なものだけが価値を持っているわけではありません。

時には不便を経験することで、そんな環境だからこそ気づけること、感じることのできる幸せもあると思います。


例えばキャンプのようなアウトドアが人気なのも、あえて不便や制約のある環境であれこれ工夫しながら過ごすことが、心の充足感に繋がるからだと思います。

また、不便の中に身をおくことで、今まで当たり前だった環境が特別なものだったことに気づき、突然輝き始めることもあります。


『行き過ぎた効率化は人間味をなくす』という言葉を聞いたことがあります。

時にはあえて不便を楽しむ時間をつくってみるのも良いかもしれません^^

いろいろ手間暇をかけることで、豊かになるものもあると思っています。