タイを代表する人気のお祭り「コムローイ」と「ロイクラトン」。
2つとも同じ時期に開催されるお祭りなので、同じイベントだと思っている方も多いのではないでしょうか。
でも実はコムローイとロイクラトンは別のお祭りなのです!
そこでここでは、タイを代表する「コムローイ祭り」と「ロイクラトン祭り」について
★ お祭りの意味と目的
★ 2つのお祭りの開催地の違い
★ 2つのお祭りの参加者の違い
などを簡単にご紹介しています。
コムローイ祭りとロイクラトン祭りの特徴や違いを比較できるようにまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね^^
それではさっそくチェックしていきましょう♩
コムローイ祭り、ロイクラトン祭りとは?
まずはそれぞれのお祭りの特徴について簡単に見ていきましょう。
コムローイってどんなお祭り?
コムローイ祭りは、コムローイと呼ばれるランタン(熱気球)を夜空に放つ仏教のお祭りです。
お祭りの開催時期は、毎年11月中旬ごろ(タイ旧暦の12月の満月の夜)になります。
このランタンを一斉に空に打ち上げる光景は、息をのむほどの美しさ。あの有名なディズニーアニメ「塔の上のラプンツェル」のモデルになったことでも知られています。
ロイクラトンってどんなお祭り?
ロイクラトン祭りは、川などに灯籠を流す仏教のお祭りです。
お祭りの開催時期は、コムローイ祭りと同じく毎年11月中旬ごろ(タイ旧暦の12月の満月の夜)になります。
この時期には、ロウソクや線香、花などで美しく飾った灯篭(クラトン)を、川に流す人々の姿がタイ全国で見られます。水面にほんのり灯る灯籠の光がとっても幻想的で、美しい光景をつくり出してくれます。
コムローイ祭りとロイクラトン祭りの違いは?
コムローイ祭りはランタンを夜空に打ち上げるお祭り、一方ロイクラトンは灯籠を川に流すお祭りだということが分かりましたね。
そして2つとも、毎年11月中旬ごろ(タイ旧暦の12月の満月の夜)に行われる、タイを代表する仏教のお祭りなのですね。
それではここから、ぞれぞれの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
① お祭りの意味(目的)の違い
コムローイとロイクラトンの違いの1つ目は「お祭りの意味(目的)」について。
ここで簡単にご紹介します!
コムローイ祭りのランタンの打ち上げにはどんな意味があるの?
コムローイ祭りは、1年の終わりにコムローイ(ランタン)を空に打ち上げて、その年の収穫と豊作を祝う「収穫祭」としての意味を持つ行事です。
ランタンを夜空に放つことで、天上のブッタに感謝の気持ちを捧げます。
また全てのコムローイ(ランタン)が空に打ち上げられた時、苦難も一緒に消え去ってくれると信じられているそうです。自らの罪や災いを解き放ち、魂を清めるという意味が込められているのですね。
ロイクラトン祭りの灯篭流しにはどんな意味があるの?
ロイクラトン祭りでは灯篭を川に浮かべることで、川の恵みに感謝をし、精霊にお祈りをする意味が込められています。
また同時に、自らに宿る穢れ(けがれ)を綺麗に取り去り洗い流すことで、魂を清めるという意味もあるそうです。
「コムローイ祭り」と「ロイクラトン祭り」の違いを簡単に言うと、コムローイ祭りは天上の仏様に感謝の気持ちを捧げる行事、ロイクラトンは川の精霊に感謝の気持ちを捧げる行事だということが大きな違いです。
そしてその感謝の表現手段が、コムローイ祭りだと「ランタン」、ロイクラトン祭りだと「灯篭」になるのですね♩
② お祭りの開催地の違い
コムローイとロイクラトンの2つ目の違いは「開催地」についてです。
コムローイ祭りの開催地は?
コムローイ祭りは、タイ北部の町チェンマイで開催されるお祭りです。
ロイクラトン祭りの開催地は?
ロイクラトン祭りはチェンマイだけではなく、タイ全土で全国的に行われるお祭りです。チェンマイの他、バンコクやスコータイなどの都市でも大規模なお祭りが行われます。
③ お祭りの発祥の地の違い
コムローイとロイクラトンの3つ目の違いは「発祥地」についてです。
コムローイ祭りの発祥の地はチェンマイ
コムローイ祭りは、もともとはチェンマイで行われていた「サンサーイ祭り」に由来します。
そのため今でもチェンマイでは、世界最大のランタン祭りと言われる、コムローイの一斉打ち上げが毎年行われているのですね。
ロイクラトンの発祥の地はスコータイ
ロイクラトンの発祥の地は、タイ北部の都市スコータイです。
そのためスコータイでは、今でも毎年ロイクラトンの時期になると、美しい遺跡が保存された歴史公園を舞台に大規模なお祭りやショーが開催されています。特にショーはスコータイのロイクラトンでしか見られない人気のイベントで、観光客がたくさん訪れます。
④ お祭りの参加者の違い
コムローイとロイクラトンの4つ目の違いは「お祭りの参加者」についてです。
コムローイ祭りの参加者は?
コムローイ祭りは、タイの地元の人も参加しているのですが、どちらかというと外国人の参加者が多いお祭りです。
中でも圧倒的に多いのが日本人。コムローイの一斉打ち上げが行われる会場によっては、半数以上が日本人!なんてこともあるほど日本人の参加者が多いお祭りです。
コムローイ祭りは、今ではタイ現地の人よりも外国人観光客に人気のイベントとなっているのが現状です。
ロイクラトン祭りの参加者は?
一方ロイクラトン祭りは、昔と変わらず今でもタイの地元民にとって馴染みのあるお祭りです。
そのためお祭りの参加者はタイ人が多い場合がほとんどです。タイの人たちにとっては、コムローイの打ち上げよりも、灯篭流しの方がより身近なイベントなのですね。
そのためロイクラトン祭りは、規模の大きさは違いますがタイ全国で行われています。
コムローイとロイクラトンに参加するには?
コムローイが開催される都市はチェンマイ、一方ロイクラトンはスコータイ、チェンマイ、バンコクなどで開催されます。
ロイクラトン祭りはスコータイが規模が大きくて有名です。またコムローイ祭りとロイクラトンを同時に楽しみたい方はチェンマイがオススメです。
お祭りの参加方法については下記の記事にまとめていますので合わせてご覧ください。
▶︎▶︎コムローイ祭りの参加方法は??
▶︎▶︎スコータイのロイクラトンについて
▶︎▶︎チェンマイのロイクラトンについて
▶︎▶︎バンコクのロイクラトンについて
コムローイ祭りとロイクラトン祭りの違いまとめ
コムローイ祭りもロイクラトン祭りも毎年11月中旬ごろに開催されるタイを代表する人気のお祭りです。
コムローイはチェンマイ、一方ロイクラトンはスコータイやバンコク、チェンマイなどタイ全土で行われています。
コムローイ祭りではランタンの一斉打ち上げが行われ、天上の仏様に感謝の気持ちを捧げます。主に外国人観光客に人気のお祭りです。
一方ロイクラトン祭りでは川で灯籠流しが行われ、水の精霊に感謝の気持ちを捧げます。現地タイ人にとっては、コムローイよりもロイクラトンの方が馴染みが深いお祭りです。
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さいごに
コムローイ祭りとロイクラトン祭りの違いは確認できましたか? 2つとも行事の内容は違うけれど、普段からいただいている神様や自然からの様々な恵みに感謝をする機会だということは同じです。
私たちは、すでに持っているものや与えられているものは、それが当たり前すぎてなかなかその有り難さに気がつきません。そして無いものばかりに目が行きがちです。お祭りは、そういったことに気づき、当たり前の幸せを見直し感謝をする良い機会だと思います。美しい光景だけではなく、自身の気持ちの変化にも目を向けてあげると良いかもしれませんね♩