タイを代表する人気のお祭り、ソンクラーンこと「水かけ祭り」。
街中で行われる豪快な水かけ合戦は、一生に一度は体験してみたいお祭りですね。
でも初めてだと、お祭りのルールや注意点が分からなくて、少し不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、水かけ祭り(ソンクラーン)に参加する前に確認しておきたい
★ 参加するときの注意点
★ 混雑する場所と渋滞を避ける方法
★ 定番の楽しみ方・遊び方
★ 一人で参加するときの楽しみ方
など、最低限おさえておきたいポイントについてご紹介しています。
ぜひお祭り前にざっくり目を通しておいてくださいね^^
それではさっそくチェックしていきましょう♩
目次
タイのソンクラーン祭り(水掛け祭り)とは?
ソンクラーン祭りは、日本では「水かけ祭り」とも呼ばれている、タイを代表するお祭り。その名の通り参加者がお互いに水を掛け合って派手に楽しむお祭りです。
水を掛け合うことで、言葉が通じ合わなくてもいろんな国の人たちと交流できるのが、このお祭りの最大の魅力であり人気の理由。
毎年お祭りの時期は、このソンクラーンを目当てにたくさんの観光客が世界中からタイを訪れます。
そんなソンクラーン祭りの意味や由来、歴史や起源などについて詳しく知っておきたい方は、こちらの記事もオススメです。
▶︎▶︎タイのソンクラーン祭り(水かけ祭り)とは?意味や歴史について
ソンクラーン祭りのルールの説明と注意点について
まずはじめに、水かけ祭りの参加者が守らなければいけないルールと、注意点について見ていきましょう!
ルールと言っても、どれも常識的なことばかりで難しくないのでご安心くださいね。
ソンクラーン祭りのルールの説明
ソンクラーン(水かけ祭り)の大切なルールは次の3つです。最低限ここをおさえておけば大丈夫です。
ルール① 水かけが禁止されている人には水を掛けない
ソンクラーンは、基本的には誰に水をかけても問題ありませんが、例外として以下の方々は水かけが禁止されています。
①僧侶の方
②タイの王族関係者の方
③警察官
また年配者や身体的弱者、明らかに高級品を身につけた人やスーツ姿のビジネスマンなどにも水をかけないように注意が必要です。
さらに、水を掛けると明らかに迷惑をかけてしまうような人(例えば本やTシャツなどを売っている人など)にも配慮しましょう。
どれも常識的に考えれば分かる簡単なことですね。いくら自由に水をかけて良いと言っても、相手に失礼のないようルールを守り、思いやりを持って接したいですね。
ルール② 水かけが禁止されている場所では水掛けをしない
水かけは、どこでもして良いものではありません。以下の場所は基本的に禁止されているので注意が必要です。
①デパートの中
②ホテルの中
③寺院の中
④バスや電車、タクシーなど乗り物の中
(※ただしトゥクトゥクの場合は水かけしてもOK)
これも常識的に考えれば分かることですね。
ちなみにバスや電車、タクシーなどは乗り物の中では水かけできませんが、窓から外に向かって水をかけるのは大丈夫です。
また、外から乗り物の車体に向けて水をかけるのも問題ありません。ただし窓が開いている場合などには注意が必要です。
ルール③ 水を掛けられても怒ってはいけない
ソンクラーンでは、どれだけ水を掛けられても決して怒ってはいけないという暗黙のルールがあります。
それは「水をかけられることは有難いこと」だからです。水をかけられた時は「ありがとう」と常に笑顔でいましょう。
ソンクラーン祭りの注意点について
次に、ソンクラーン(水かけ祭り)に参加する際、気をつけておきたい注意点を5つご説明します。
注意点① 服や持ち物の防水対策について
ソンクラーンのメインイベントと言えば、もちろん「水かけ合戦」ですよね。これに参加するには、全身水でびしょ濡れになることは覚悟しないといけません。
そのため濡れても大丈夫な服装の準備と、スマホやカメラなどの防水対策は必ずしておきましょう。
水かけ祭りに必要な持ち物や防水グッツについての詳細はこちらの記事にまとめていますので、あわせて参考にしてくださいね。
▶︎▶︎ソンクラーン祭り(水かけ祭り)を楽しむための持ち物や服装、準備について
注意点② 現地入りする日程について
ソンクラーン祭りに参加する時は、なるべくお祭りの前日までに現地に到着しておくことをオススメします。
当日の到着になると、ホテルまでの移動中に濡れてしまったり、防水グッツなどの調達前に濡れてしまったりする可能性があるからです。
止むを得ず当日到着になる場合は、なるべく午前中の早い時間に移動することをおすすめします。水かけ合戦はお昼前後から盛り上がり始めるところが多いので、9時くらいまでには移動を済ませておくと安心です。
またバンコクは、地方から出稼ぎに来ている人が一斉に帰省するため、仕事も休みになりお店も閉まっているところが多くなります。
ソンクラーンと一緒に観光も楽しみたい方は、前後の日程に余裕を持ってスケジュールを組むことをオススメします。
お祭りの期間は寺院などへ観光に行く際も、濡れてしまう可能性があるので、それを避けることもできます。
またソンクラーン祭りの日程について確認しておきたい方は、こちらの記事をチェックしてくださいね。
▶︎▶︎ソンクラーン祭り2019「水かけ祭り」の日程・開催時期はいつ?
注意点③ 水鉄砲の規格ついて
水かけ祭りに欠かせないアイテムの水鉄砲ですが、実は事故を招かないように規格が決まっています。
以下のようなものは使用が禁止されているので注意が必要です。
①電動で連続発射できる水鉄砲
②破壊力や威力が極端に強い水鉄砲
水鉄砲は現地で大量に安く売られているので、現地で購入する方が便利でオススメです。
注意点④ 身体に塗る白い粉と泥について
ソンクラーンでは水をかけられる他に、白い粉(パウダー)を水で溶いた泥のようなものを顔などに塗られたりもします。
これは「ディンソーポーン」と呼ばれる泥灰土で、日焼け止めとして昔から使われてきたものです。
ソンクラーンでは、このディンソーポンをお互いに顔などに塗り合い盛り上がるのが、水かけと同じように名物になっていました。
しかしトラブルの原因になるとの理由から、ディンソーポンは数年前から使用が禁止されることになりました。
でも町中では相変わらず、このディンソーポンは使用されているのが現状です。使用は個人の自由ですが、相手の嫌がるようなことはしないように節度とマナーを守って楽しみたいですね。
注意点⑤ 水や泡は衛生的に大丈夫?
ソンクラーンでは大量の水や泡が使用されます。これらの水や泡は衛生的に大丈夫なのか気になりますよね。
供給される水はほとんどが水道水なので有害ではありませんが、口に入ったりした時は飲んでしまわないように気をつけたいところです。
お腹を壊したりする可能性もゼロではなく、そこは自己責任になってしまいます。そのため口に入った水や泡には注意しておいた方が安心です。
ソンクラーン祭りの渋滞を避けるには?移動や交通手段について
ソンクラーン祭りの混雑や渋滞は覚悟していても、できることなら避けたいところ。
そこでここでは、毎年特に混雑している場所や、渋滞時の移動手段などについてお伝えします。
また、ソンクラーン(水かけ祭り)の開催都市や場所について確認しておきたい方は、こちらの記事にまとめているので参考にしてくださいね。
▶︎▶︎タイの水かけ祭り「ソンクラーン」はどこで開催される?場所・地図と行き方について
ソンクラーンの時期の渋滞・混雑場所
ソンクラーンの時期の人気都市はどこも混雑しますが、特に次の2つの場所は注意が必要です。
ソンクラーンの混雑場所① バンコクから地方都市へ行く交通機関
ソンクラーンはタイの人たちにとってはお正月になります。なのでこの時期は、タイの人たちは地方の実家などに里帰りをするのです。
そのため、バンコクから出ている地方行きの飛行機、鉄道、長距離バスなどは大混雑します。
地方都市でソンクラーンに参加する予定の方やバンコクから移動する予定の方は、あらかじめ日本で事前に航空券を予約しておくなど、早めに交通手段の確保をしておくと安心です。
ソンクラーンの混雑場所② バンコクのカオサン通り周辺
ソンクラーンで一番混雑する都市バンコクの中でも、特に人気で大混雑するスポットがカオサン通りです。
(一番盛り上がる夕方頃からは人が多すぎて入場規制がされるほど。)
タクシーやトゥクトゥクの運転手の方も、この時期はカオサン通りにはなかなか行ってくれず、交通手段の確保が難しくなります。また運良く交渉できたとしても、高額な運賃を請求されることも。。
カオサン通りの行き来で渋滞を避けるには、通りから少し離れた場所(数キロ程度)を起点にするのがポイントです。そこから歩くことにはなりますが、その方が早く着くし、運賃も節約できるのでオススメです。
また午前中だとまだそこまで混雑していないので、午前中に参加するのもオススメです!
カオサン通りで水かけに参加することが決まっている方は、カオサン通り周辺のホテルに泊まると移動が便利です。ただこの時期のカオサン通り周辺のホテルは、エントランスを出た途端に水に濡れる可能性も高いので、注意が必要です。
ソンクラーンの渋滞時の移動と交通手段
ソンクラーンの時期に特にバンコクの混雑エリアに行き来する時は、道路渋滞をなるべく避けるために、タクシーやバス、トゥクトゥクよりも、可能な限り鉄道や水上バスなどを利用する方がオススメです。
また身体が濡れていると、タクシーなどの乗車は断られる場合も多いので、そもそも乗れない可能性が高くなります。(身体が濡れているときはトゥクトゥクを利用しましょう。)
また公共交通機関を利用する時は、1日乗車券やチャージ式のカードなどをあらかじめ購入しておくと、切符売り場の長い列に並ぶ時間が省けるので便利です。
ソンクラーンの渋滞を避けるには?
ソンクラーンの時期は渋滞は覚悟しなければいけませんが、できることなら少しでも避けたいですよね。
そこでここでは、渋滞と混雑を少しでも避けるポイントをお伝えします。
なるべく午前中に移動する
ソンクラーンが盛り上がり始めるのは、お昼前後〜夕方にかけてです。
お祭り当日に移動する時は、なるべく午前中のできるだけ早い時間帯に移動すると、比較的渋滞を避けることができます。
地方都市のソンクラーンに参加する
一番混雑するバンコクを避け、パタヤやアユタヤなどバンコク近郊の地方都市でソンクラーンに参加するのもオススメです。
ただし地方に行くまでの交通機関は混雑するので、早めの予約が必要になります。
ソンクラーン祭りの楽しみ方・過ごし方のアドバイス
ソンクラーン(水かけ祭り)に初めて参加する時に気になるのが、楽しみ方や過ごし方です。
お祭りの期間中、参加者や観光客はどのようなプランで過ごしているのでしょうか。
また一人で参加する人や、女性だけで参加する人、子供を連れて参加する人たちはどのように楽しんでいるのでしょうか。
気になるこれらの疑問について、簡単に見ていきましょう。
定番の遊び方とプランについて
まずは、ソンクラーンの参加者や観光客の定番の遊び方とプランについてご紹介します。
滞在都市と水かけスポットの定番
水かけ祭りに参加する時にまず最初に決めるのが、どの都市のお祭りに参加するのかということです。
一番多いのは、日本からのアクセスが容易で観光も楽しめるバンコクです。特に初めて水かけ祭りに参加する人は、バンコクを選ぶ人が多い傾向があります。
バンコクには、水かけスポットがいくつかあり、それを巡りながら楽しむのが定番の遊び方です。
特に人気の「カオサン通り」「シーロム地区」「セントラルワールド(伊勢丹前)」などは定番スポットなので、混雑はしますがソンクラーンのルートには是非入れたいところです。
バンコクの水かけスポットの場所については、下記の記事内にある【水かけ祭りの場所と会場】をチェックしてくださいね。
▶︎▶︎バンコクの「ソンクラーン祭り」場所と会場・行き方について
ソンクラーン祭りの定番の過ごし方
水かけ合戦に参加するメインの場所を1つ決めて、その周辺にホテルなどの宿泊場所を確保するのが一般的です。
水かけを楽しんでいても、途中で疲れて休みたくなることもあります。そんな時、近くに滞在しているホテルがあると一時休憩をしやすいからです。
また荷物を置きたい時や忘れ物をした時などもホテルが近い方が何かと便利です。
休憩を挟みながら、ホテル近くの会場をメインに、他の数カ所のエリアも巡るのが定番の楽しみ方です。
ソンクラーンと観光を同時に楽しみたい時
ソンクラーン祭りだけを目的にタイに行く方もいますが、せっかく行くなら寺院などの観光やタイ雑貨などのショッピングも楽しみたいですよね。
観光やショッピングも一緒に楽しみたい方は、滞在期間を延ばしてソンクラーンの前後どちらかにそれらを楽しむのが定番の過ごし方です。
ソンクラーン祭りの期間中は、観光やショッピングには不向き(濡れてしまう可能性が高いため)で、またお店も閉まっているところが多くなるからです。
できればお祭りが始まる前に観光やショッピングなどは済ましておく方が確実です。お店や企業によっては、1週間〜10日ほどの連休になるところもあります。
ソンクラーンに一人で参加する時は?
水かけ祭りに興味があっても、休みが取りにくい時期なので一緒に行く人が見つからず、どうしても一人参加になってしまう人も多いはず。
でもお祭りに一人で参加するのって少し勇気がいりますよね。
もちろん一人でも十分楽しめますが、せっかくなら一緒に楽しむ仲間が欲しいところです。
ここでは一人でソンクラーンに参加する人がどのように仲間を探しているのかをご紹介します。
日本人宿やゲストハウスに行く
タイにはたくさんの日本人向けの宿やバックパッッカー向けのゲストハウスがあります。
それらの場所には一人旅の人がたくさん滞在しているので、そこに行けば自然と仲間が見つかります。特にソンクラーンの時期はみんながお祭りムードなので、すぐに仲良くなれるはずです。
旅仲間募集の掲示板を利用する
日本であらかじめ仲間を見つけておきたい場合は、旅仲間を募集できる掲示板を利用するのがおすすめです。
「ソンクラーン」や「水かけ祭り」で検索して、同じように仲間を探している人がいないかチェックしてみましょう。もし見つからなければ、自分でトピックスを立てて仲間を募集できます。
旅仲間募集の掲示板はこちら
▶︎▶︎地球の歩き方 旅仲間募集掲示板へ
ツアーに参加する
ソンクラーン祭りのツアーは日本の複数の旅行会社が毎年企画しています。ツアーは一人参加でも必然的に仲間ができるので安心です。
また最近は、トリッピース(trippiece)でもツアーを企画してくれている方がいるので、こちらのツアーに参加してみるのもおすすめです。
トリッピース(trippiece)のサイトはこちら
女性や子供連れの方の楽しみ方
ソンクラーンは女性や子供もたくさん参加しているので十分楽しめます。
でも会場は混雑するので、小さい子供を連れた方や人混みが不安な女性の方などは少し心配ですよね。
ここではそんな方のために、少しでも安心してお祭りを楽しめる方法をお伝えします。
バンコクを避けて地方の都市で参加してみる
ソンクラーンはバンコクが一番混雑するので、地方の都市に行くことで少し人混みを避けることができます。
そして地方のソンクラーンにもバンコクと負けないくらいの魅力がたくさんあります。
特にアユタヤのソンクラーンは、象との水かけ合戦を楽しめるので、子供や女性の方にはおすすめです。また、従来の伝統的な儀式やイベントも行われるので、ただ騒いで楽しむだけではない本来のソンクラーンの雰囲気も満喫することができます。
施設や設備の充実したホテルに奮発してみる
水かけ祭りの期間でも、ホテルの中では水かけができないので、ゆっくり過ごすことができます。
タイのホテルは、プールなどの設備が充実していて、なおかつ比較的安く泊まれるところも多いので、ホテルを楽しむといった旅行スタイルもオススメです。ホテルのプールサイドやカフェ、エステなどでゆっくり過ごす時間は本当に癒されます。
タクシー貸切ツアーに挑戦してみる
タクシーの運転手の方との交渉が必要にはなりますが、1日タクシーを貸切して主な会場や場所を周ってもらうのも一つの方法です。
中から濡れずにソンクラーンの雰囲気を楽しむことができ、移動も渋滞を除けば疲れずにできます。
まとめ
ソンクラーン祭り(水かけ祭り)は、基本のルールをきちんと守れば誰もが楽しめるお祭りです。
大切なルールは
①水かけが禁止されている人には水をかけない
②水をかけてはいけない場所では水をかけない
③水を掛けられても怒ってはいけない
です。
そして防水対策や現地入りの日程調整などを早めにしておくことで、安心して参加することができます。
またあらかじめ混雑する場所や時間帯、交通手段なども確認しておきましょう。あとは参加する場所や楽しみ方、過ごし方を決めて当日を待つのみです。
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全く同じ条件でも、旅行会社によって料金やプランは異なってきます。
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自分の旅費が割高でないか、一度チェックしてみることをオススメします。
さいごに
ソンクラーンには最低限守らなければいけないルールや決まりがありますが、どれも常識的なことばかりです。
お祭りをみんなで気持ちよく盛り上げたいという思いがあれば、自然と相手を気遣った行動もできるはずなので、心配はないと思います。
またこういったイベントは、効率よく楽しむ方法などもありますが、効率性を重視し過ぎてお祭りを楽しむことが二の次になってしまっては本末転倒です。
少しのハプニングや想定外の出来事も受け入れて、それを楽しむくらいの気持ちでいる方がきっと心に残る素敵な思い出になること間違いなしです!