【国際線】スプレー缶の持ち込み&預け入れルールまとめ


飛行機に乗るときに必ず行う手荷物の安全チェック。

ルールが複雑なので、何が持ち込みOKで何がNGなのか、荷造りをするときに迷ってしまいますよね。


特に「スプレー缶(高圧ガスの入った鉄製の容器のスプレー)」については

「荷物検査で引っかからないか心配…」

「そもそもスプレー缶って持ち込みや預け入れOKなの?」


と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。


空港で焦ったり困らなくてもいいように、事前にルールや制限について確認しておきたいところです。


そこでこの記事では、初心者でも安心して飛行機に乗れるように

Check

★ 機内(客室)に持ち込みできるスプレー缶とできないものの具体例

★ 手荷物検査でNGにならないスプレー缶の持ち込み方

★ 預け荷物(スーツケース)に入れてOKなスプレー缶とNGなもの


などについてまとめています。空港に行く前に、一度確認しておいてくださいね。

それでは、さっそくチェックしていきましょう♩



この記事では「国際線」のルールについてのお話をしていきますね。

「国内線」のルールについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


※また、機内持ち込みのルールのみ確認したい場合は、別記事の「機内に持ち込みOKなスプレー缶まとめ
預け入れのルールのみ確認したい場合は、別記事の「預け入れOKなスプレー缶まとめ」をご確認くださいね。


※こちらの記事は、国土交通省の関連ホームページなどを参考に作成しています。最終的な判断は現場の検査員や航空会社によって異なることもあるので、あくまでも基本ルールの確認としてご利用くださいね。また国際線の場合は、乗り継ぎ便や帰国便では出発する国のルールが適用されるのでご注意ください。最新の情報や最終的な判断については、利用する航空会社までお問合せいただくことをおすすめします。


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【国際線】飛行機にスプレー缶を持ち込む時のルールとポイント

スプレー缶を飛行機に持ち込む時のルールは?

飛行機にスプレー缶を持ち込むときのルールは、「国内線」と「国際線」によって、またスプレー缶の種類によってそれぞれ異なります。

国際線のルール」をざっくりまとめると、下記の表の通り。(細かい内容は後ほど解説していきますね。)

(表)スプレー缶のルール/国際線


※航空会社によって独自のルールや制限がある場合があります。また同じ航空会社でも、発着する国(路線)によってルールが異なる場合もあります。

・機内持ち込み手荷物・・・身につけて機内(客室)まで持ち込む手荷物(ハンドバッグなど)
・預け荷物・・・チェックインカウンターで預ける大きな荷物(スーツケースなど)


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スプレー缶の持ち込み&預け入れ時のチェックポイント

スプレー缶は種類と容量をチェック

上記で簡単にまとめてみましたが、スプレー缶のルールについては規定が細かいので

「具体的にどのように判断すればいいの?」
「どのような基準で決められているの?」

と思う方も多いはず。


でも大丈夫!

下記の順番にポイントをチェックしていけばスプレー缶の持ち込み&預け入れも問題ありません^^


チェックするべきポイントは次のとおり。

チェックポイント
【1】まずスプレー缶の種類をチェック
→持ち込みや預け入れがOKな種類か?を確認する

【2】次にスプレー缶の容量をチェック
→持ち込み・預け入れできる上限量を超えていないか?を確認する



それでは順番に説明していきますね。


【1】スプレー缶の種類を確認する

飛行機でのスプレー缶の種類

ではまず、【スプレー缶の種類】について詳しく見ていきましょう!

自分の持っていきたいスプレー缶が、機内(客室)に持ち込みOKな種類か、または預け荷物(スーツケース)に入れてもOKな種類かを確認してくださいね。


飛行機のルール上では、スプレー缶は次の4つの種類に分類されます。

スプレー缶の分類
① 化粧品
② 医薬品・医薬部外品
③ 日用品
④ スポーツ用品


それぞれがどのようなものか?については、後ほど解説していきますね。


そして
機内に持ち込みOKなものは

機内に持ち込みOKなスプレー缶の種類
① 化粧品
② 医薬品・医薬部外品
(※航空会社によってルールが異なる場合もあります。)


機内持ち込みOKのスプレー缶の種類

預け荷物に入れてもOKなものは

預け入れがOKなスプレー缶の種類

① 化粧品

② 医薬品・医薬部外品

③ 日用品(※ただし毒性や腐食性、引火性がないものに限る)

④ スポーツ用品(※ただし毒性や腐食性、引火性がないものに限る)
(※航空会社によってルールが異なる場合もあります。)


預け入れOKのスプレー缶の種類


そして①〜④以外のスプレー缶は、機内持ち込みも預け荷物もNGなもの、つまり飛行機に一切持ち込めないものになります。


それでは下記で、それぞれの種類について見ていきましょう。


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機内に持ち込みOKなスプレー缶について

機内に持ち込みOKなスプレー缶について

機内(客室)に持ち込みしてOKなスプレー缶は

① 化粧品
② 医薬品・医薬部外品


のスプレー缶でしたね。

つまり、「化粧品」「医薬品・医薬部外品」以外のものは、機内には持ち込みできないということになります。
(※航空会社によってルールが異なる場合もあります。)

その場合は、預け荷物(スーツケース)に入れられるかを確認してくださいね。


ここで疑問になるのが

「化粧品や医薬品・医薬部外品のスプレー缶ってどんなもの?」
「どうやって判断するの?」

ということだと思います。


下記で詳しく説明していきますね。

「化粧品」「医薬品・医薬部外品」のスプレー缶とは?

化粧品や医薬品類は直接肌につけられるもの

「化粧品」や「医薬品・医薬部外品」のスプレー缶は、肌や髪、身体に直接つけて使うものになります。

つまり、直接肌につけて使うものは機内(客室)へ持ち込みOKですが、肌につけずに使用するスプレー缶は全て、機内への持ち込みがNGになります。
(※航空会社によってルールが異なる場合もあります。)

簡単に言うと「人」に向けて使うものは機内持ち込みOKで、「モノ」に向けて使うものは機内持ち込みNGということですね。


具体的には、下記のようなものが「化粧品」や「医薬品・医薬部外品」のスプレー缶(=機内持ち込み可能なもの)になります。

化粧品や医薬品類のスプレー缶の例

・美容スプレー、美白スプレー
・日焼け止めスプレー
・ヘアスプレー、ヘアムース(ケープ、VO5など)
・育毛スプレー、育毛ムース
・シェービングフォーム
・虫さされ、かゆみ止めスプレー、虫除けスプレー(部屋用の蚊取りスプレーはNG)
・消炎鎮痛スプレー
・身体用の消臭スプレー、芳香スプレー
・制汗スプレー、清涼スプレー、冷却スプレー(8X4など)
・身体用の除菌スプレー、消毒スプレー

など


※ただし、最終の判断は現場の保安検査官にゆだねられます。検査官の判断により「持ち込み不可」となった場合は、その指示に従いましょう。



また、スプレー缶を持ち込む時は

キャップが付いていること(噴射弁が押されないように保護すること)

が条件になります。

スプレー缶は噴射弁を保護する

規定では「偶発的に中身が漏れるのを防ぐためキャップなどで噴射弁を保護してあること」が条件として記載されています。

つまり、カバンの中などでスプレー缶の弁が勝手に押されてしまうことがないように、対策しておく必要があるのです。(キャップはそのために必要になります。)


通常スプレー缶にはキャップがついていると思うので、忘れないようにキャップも一緒に持っていきましょう。

参考:国土交通省「機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」


※機内持ち込み手荷物の制限については、随時変更が加えられます。また航空会社や発着する国(路線)によって、独自のルールや制限がある場合があります。最新の情報はご利用の航空会社や国土交通省からの情報を確認することをおすすめします。



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預け荷物に入れてもOKなスプレー缶について

預け入れOKなスプレー缶について

預け荷物(スーツケース)に入れてもOKなスプレー缶は

① 化粧品

② 医薬品・医薬部外品

③ 日用品(※ただし引火性・毒性・腐食性がないもの)

④ スポーツ用品(※ただし引火性・毒性・腐食性がないもの)


のスプレー缶でしたね。

預け入れOKなスプレー缶の種類

ここでも「化粧品」と「医薬品(医薬部外品)」のスプレー缶が出てきましたが、この2種類のスプレー缶のみ、機内(客室)への持ち込みと預け荷物(スーツケース)の両方がOKということになります。
(※航空会社によってルールが異なる場合もあります。)


また「日用品」「スポーツ用品」のスプレー缶については、預け荷物に入れる場合のみOKですが、毒性や腐食性があるものや、引火性のガスが使用されているものはNGになります。

(その場合は飛行機には持ち込みできないので、渡航先に持っていくことは諦め、到着後に現地で購入するようにしましょう。)



ここで気になるのが

「日用品やスポーツ用品のスプレー缶ってどんなもの?」

「引火性ガスが使われているかどうかって何で確認するの?」

「毒性や腐食性があるスプレー缶ってどんなもの?」

ということだと思います。


下記で詳しく説明していきますね。

※「化粧品」「医薬品(医薬部外品)」のスプレー缶がどんなものか?についてはすでにお伝えしているので、ここでは省略しますね。

「日用品」「スポーツ用品」のスプレー缶とは?

日用品・スポーツ用品のスプレー缶について

「日用品」「スポーツ用品」のスプレー缶は、一般的に肌や髪、身体以外に使うものになります。

具体的には次のようなもの。

日用品・スポーツ用品のスプレー缶の例

・防水スプレー
・静電気防止スプレー
・滑り止めスプレー
・スキーやスノボ用のワックススプレー
・衣類用のスプレーのり
・シワ取りスプレー
・部屋用・衣類用などの除菌・消臭・芳香スプレー

など


※ただし、預け荷物(スーツケース)に入れられるのは「引火性ガスが使用されていないもの」「毒性や腐食性がないもの」が前提条件



また、スプレー缶を預ける時は

キャップが付いていること(噴射弁が押されないように保護すること)

が条件になります。

スプレー缶は噴射弁を保護する

規定では「偶発的に中身が漏れるのを防ぐためキャップなどで噴射弁を保護してあること」が条件として記載されています。

つまり、スーツケースの中などでスプレー缶の弁が勝手に押されてしまうことがないように、対策しておく必要があるのです。(キャップはそのために必要になります。)


通常スプレー缶にはキャップがついていると思うので、忘れないようにキャップも一緒に持っていきましょう。

参考:国土交通省「機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」


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引火性ガスが使われているかを確認する方法は?

日用品・スポーツ用品のスプレー缶は表示を確認

「日用品」や「スポーツ用品」のスプレー缶であっても、引火性のガスが使用されたものは預け荷物(スーツケース)に入れることはできません。

そこで重要なのが、スプレー缶に引火性ガスが使用されていないことを、あらかじめ確認することです。


確認方法はとっても簡単!スプレー缶本体の表示を見れば確認できます。

引火性のガスが使用されているスプレー缶には、商品に『火気注意』や『火気厳禁』『火気と高温に注意』などの表示がされています。

分かりやすく言うと、『火気』という言葉が使われていれば「引火性あり」ということ。


一方、『高温に注意』といった表示がされているスプレー缶は、引火性のガスは使用されていません。

『火気』という言葉が使われていない場合は「引火性なし」ということです。


つまり

『火気』という表示があるものは、引火性があるので預け荷物(スーツケース)に入れることはNG

『火気』という表示がないものは、引火性はないので預け荷物(スーツケース)に入れてもOK


ということになります。


※ただし、これは「日用品」と「スポーツ用品」のスプレー缶に適用されるルールです。

「化粧品」や「医薬品・医薬部外品」のスプレー缶については、引火性のガスが使用されているもの(『火気』という表示があるもの)でも、機内持ち込み・預け入れともにOKです。

化粧品・医薬品類のスプレー缶は例外

毒性や腐食性のあるスプレー缶とは?

「日用品」や「スポーツ用品」のスプレー缶であっても、毒性や腐食性のあるものは預け荷物(スーツケース)に入れることはできません。


毒性や腐食性のあるスプレー缶は、次のようなものになります。

毒性や腐食性があるスプレー缶はNG

・殺虫剤(キンチョール、虫コロリアースなど)
・農薬のスプレー
・塗料スプレー
・ニス

など


上記のようなスプレー缶は危険物に該当するため、預け荷物に入れることはできません。

機内(客室)への持ち込みもNGなので、飛行機での旅行に持って行くことは諦めましょう。

機内持ち込みも預け荷物もNGなスプレー缶

預け入れできないスプレー缶

最後にここでは、機内(客室)への持ち込みも預け荷物(スーツケース)に入れることも禁止されているもの、つまり飛行機には一切持ち込むことができないスプレー缶についてご紹介します。


ここまででご紹介した

① 化粧品
② 医薬品・医薬部外品
③ 日用品(※引火性・毒性・腐食性がないもの)
④ スポーツ用品(※引火性・毒性・腐食性がないもの)

以外のスプレー缶は、全て持ち込み&預け入れNGになります。


例えば次のようなもの。

・引火性ガスが使用されたスプレー缶(「化粧品」と「医薬品・医薬部外品」は除く)

・毒性・腐食性ガスが使用されたスプレー缶

・酸化性物質が使用されたスプレー缶

・その他高圧ガスが使用されたスプレー缶



下記で具体的を掲載しておきますね。


・殺虫剤(キンチョール、虫コロリアースなど)
・農薬のスプレー
・塗料スプレー
・その他の工業用スプレー
・スポーツ用の酸素スプレー
・小型酸素発生器
・漂白剤
・カセットコンロ用のガス缶
・キャンプ用のガス缶
・ライター用の補充ガス缶

など


このようなスプレー缶は、飛行機には一切持ち込むことはできません。


参考:政府広報オンライン「飛行機に持ち込めないもの」


※機内持ち込み手荷物・預け荷物の制限については、随時変更が加えられます。また航空会社や発着する国(路線)によって、独自のルールや制限がある場合があります。最新の情報はご利用の航空会社や国土交通省からの情報を確認することをおすすめします。


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【2】スプレー缶の容量を確認する

持ち込み・預け入れが可能な容量をチェック

スプレー缶の種類の確認ができたら、次は【スプレー缶の容量】をチェックしましょう。

持ち込みや預け入れがOKなスプレー缶であっても、持ち込み・預け入れできる量には制限があるので注意が必要です。


スプレー缶を機内(客室)に持ち込みする場合と、預け荷物(スーツケース)に入れる場合のそれぞれに分けて説明していきますね。

機内(客室)に持ち込みできるスプレー缶の容量は?

機内持ち込み可能な容量は100ml以下

機内(客室)に持ち込みOKなスプレー缶の種類は

① 化粧品
② 医薬品・医薬部外品

の2種類でしたね。


これらのスプレー缶はすべて、下記の条件で持ち込みが可能です。

スプレー缶の機内持ち込み条件

100ml(100g)以下の容器に入っていること

・スプレー缶の容器はすべて、容量1リットル以下の透明プラスチック袋(ジップロックなど)に入っていること


保安検査時の液体物持ち込みルール

国際線では、液体物を機内(客室)に持ち込むときに、国内線よりも厳しいルール(液体物の機内持ち込み制限)があります。

※液体物を機内に持ち込む時は、100ml(g)以下の容器に入ったものでなければ保安検査(手荷物検査)を通過できないことになっています。

スプレー缶も液体物として扱われるので、このルールを守らなければいけません。


保安検査前に購入した液体物(スプレー缶)を機内に持ち込むときは、下記の①〜③の条件を満たした状態でなければ認められないので気をつけてくださいね。

国際線の機内に液体物を持ち込む時のルール


それでは順番に説明していきますね。

① 各液体(スプレー缶)は100ml(g)以下の容器に入っていること

液体物は全て100ml以下の容器に入れる

機内に持ち込みできる液体物は、100ml(100g)以下の容器に入ったもののみになります。

スプレー缶のほか、全ての液体物は100ml(g)を超えていると持ち込みNGになり、検査場で放棄しなければいけなくなるので注意しましょう。


※容器に残っている液体の量が100ml(g)以下であったとしても、容器自体の容量(容器に表示されている内容量)が100ml(g)を超えているものは持ち込みができないので気をつけてくださいね。

② 液体の入った容器は全て、容量1リットル以下の透明プラスチック袋に入っていること

液体の容器は全て1リットル以下の透明な袋に入れる

液体の入った100ml(g)以下の容器はすべて、透明なプラスチック袋に入った状態でなければ持ち込みできません。


このとき使用できるプラスチック袋は

✔︎ 透明で中身が確認できること(中が見えれば多少の柄はOK)

✔︎ 容量1リットル以下であること(縦20cm×横20cmが目安)

✔︎ 再封可能であること(ジッパーなどで開け閉めができること)

が条件です。


袋はこのようなジップロックでもOK!(Mサイズだと容量1L以下なので機内に持ち込み可能です)▼▼

③ 1人あたりが持ち込みできるプラスチック袋は1つのみ

プラスチック袋は1袋のみ持ち込みOK

1つのプラスチック袋に入りきらない液体物は、機内に持ち込むことはできません。

(袋は完全に閉まっていないとNGです。)

※袋に入りきらない液体物がある場合は、預け荷物(スーツケース)に入れるようにしましょう。


もっと詳しく知りたい方へ

これら①〜③のパッキング(荷造り)が初めてで「やり方がよく分からない」という方は、こちらの記事で詳しく荷造りの方法や注意点をまとめているので、あわせてチェックしてみてくださいね。

▶︎▶︎液体物をプラスチック袋に入れて持ち込みする時のルールと注意点まとめ



※また「液体物の機内持ち込み」については、海外では国や地域によって独自のルールや制限がある場合もあります。

乗り継ぎ便や帰国便など、海外から出発する飛行機を利用する際は、各航空会社のHPなどを確認することをおすすめします。


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保安検査の後に購入した液体物は100ml(g)を超えるものでもOK

保安検査後に購入した液体物は100mlを超えてもOK

液体物の機内持ち込み制限は、保安検査(手荷物検査)の「前」に購入したものについてのルールになります。

保安検査が終わった「あと」に、搭乗待合エリア(クリーンエリア)で購入した液体物については、100ml(g)を超えるものでも機内に持ち込みOKなので安心してくださいね。

(透明プラスチック袋にも入れなくてOKです。)

これは、搭乗待合エリア(クリーンエリア)で販売されている商品は、安全性が保証されているためです。


※ただし、国際線の乗り継ぎがある場合は注意が必要です。

乗り継ぎ空港(経由地)では再度手荷物の検査があるため、100ml(g)を超える液体物を持ったままでは検査を通過できません。

詳しくは、下記「乗り継ぎ便へ液体物を持ち込む時の注意点」をチェックしてくださいね。



※機内持ち込み手荷物の制限については、随時変更が加えられます。また航空会社や発着する国(路線)によって、独自のルールや制限がある場合があります。最新の情報はご利用の航空会社や国土交通省からの情報を確認することをおすすめします。

預け荷物(スーツケース)に入れられるスプレー缶の容量は?

預け入れ可能な容量は500ml以下

預け荷物(スーツケース)に入れてもOKなスプレー缶の種類は

① 化粧品
② 医薬品・医薬部外品
③ 日用品(※引火性・毒性・腐食性がないもの)
④ スポーツ用品(※引火性・毒性・腐食性がないもの)

の4種類でしたね。

預け入れ可能な容量は500ml以下


これらのスプレー缶はすべて、下記の条件で預け入れが可能です。

スプレー缶の預け入れ条件

500ml(500g)以下の容器に入っていること

・複数個ある場合は、すべて合わせて合計2000ml(2000g)以下であること


(※機内持ち込みの時のように透明プラスチック袋に入れる必要はありません。)

500ml以下の容器に入っていること


「すべて合わせて2000ml(2000g)以下」ということなので、1個あたりが500ml(500g)以下であれば、2個以上預けることも可能です。

ただし、すべての個数を合わせた容量が2000ml(g)を超えないようにしましょう。

※2000ml(g)とは、預け入れする分だけでなく、機内(客室)に持ち込む分も合わせた合計になります。


さらに、スプレー缶以外にも化粧品や医薬品などがある場合は、それらも合わせて2000ml(g)以下になるようにしましょう。

2Lはスプレー類、化粧品類、医薬品類の合計

※化粧品や医薬品などのルールについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。(「預け入れに制限がある液体物」の項目に、化粧品や医薬品類についてまとめています。)

▶︎▶︎液体物の預け入れルールまとめ


※預け荷物の制限については、随時変更が加えられます。また航空会社や発着する国(路線)によって、独自のルールや制限がある場合があります。最新の情報はご利用の航空会社や国土交通省からの情報を確認することをおすすめします。


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乗り継ぎ便へ液体物を持ち込む時の注意点

国際線を乗り継ぐ時は液体物の持ち込みに注意

保安検査(手荷物検査)が終わった後に購入した液体物については、「100ml(g)を超えるものでも機内(客室)に持ち込みOK」ということは、すでにお伝えしたとおり。

これは、搭乗待合エリア(クリーンエリア)で販売されている商品は安全であることが保証されているからです。


しかし、目的地まで直行便で向かわず、国際線を乗り継ぎする場合には、乗り継ぎ空港(経由地)で再度手荷物の検査があるので注意が必要です。

乗り継ぎ空港では再度セキュリティーチェックがある

乗り継ぎ空港では再度保安検査がある

目的地まで国際線を乗り継ぎして向かう場合は、乗り継ぎ空港では再度、手荷物のチェック(保安検査)を受けることになります。

そのため乗り継ぎ空港では、100ml(g)を超える液体物を持ったまま保安検査を通過することはできません。

もしそこで、100ml(g)を超える液体物を持っていた場合は、放棄することになってしまうので気をつけてくださいね。


しかし例外として、「STEBs(不正開封防止袋)」という特別な袋に入った免税品(液体物)については、別のルールが適用されることになっています。

100ml(g)以下の容器に入っていなくても、保安検査を通過でき、乗継ぎ便への機内持ち込みも可能になります。(※ただし導入空港のみ)



この「STEBs(不正開封防止袋)」について詳しく知りたい方は、こちらの記事内にある「乗り継ぎ便へ液体物を持ち込む時の注意点」をチェックしてくださいね。

(使い方のルールや注意点についてまとめています。)



【国際線】スプレー缶の持ち込み・預け入れのルールまとめ

【国内線】スプレー缶の持ち込みルールまとめ

✔︎ スプレー缶の飛行機への持ち込みは、スプレーの種類によってルールが異なる


✔︎ 機内(客室)に持ち込みできるスプレー缶は、「化粧品」「医薬品(医薬部外品)」に該当するもののみ


✔︎ 預け荷物(スーツケース)に入れられるスプレー缶は、「化粧品」「医薬品(医薬部外品)」「日用品」「スポーツ用品」に該当するもの

(→ ただし「日用品」「スポーツ用品」の場合は、毒性や腐食性のないもの、引火性ガスが使用されていないものに限られる)


✔︎ 機内持ち込み・預け入れできるスプレー缶は、「キャップが付いていること」が条件

(→ 噴射弁が押されないように保護をする)


✔︎ 「機内に持ち込みOKなスプレー缶」「預け入れOKなスプレー缶」以外のものは、飛行機には一切持ち込むことはできない


✔︎ 機内持ち込み・預け入れできるスプレー缶の量には制限がある

(→ 機内持ち込みと預け入れではルールが異なる)


✔︎ 機内持ち込みの条件は

100ml(100g)以下の容器に入っていること
② スプレー缶の容器はすべて、容量1リットル以下の透明プラスチック袋(ジップロックなど)に入っていること


✔︎ 預け入れの条件は

500ml(500g)以下の容器に入っていること
② 1人あたり合計2000ml(2000g)以下であること


✔︎ 保安検査(手荷物検査)の後に、搭乗待合エリア(売店や免税店など)で購入したスプレー缶については、100ml(g)を超えるものでも機内に持ち込みOK

(→ ただし乗り継ぎがある場合は、乗り継ぎ空港で再度手荷物の検査があるので注意)


✔︎ 国や地域、航空会社によっては独自のルールや制限を設けていることもある

(→ 利用する航空会社のホームページなどを確認すること)


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※機内持ち込み手荷物・預け荷物の制限については、随時変更が加えられます。また航空会社や発着する国(路線)によって、独自のルールや制限がある場合があります。最新の情報はご利用の航空会社や国土交通省からの情報を確認することをおすすめします。



さいごに

さいごに

飛行機に持ち込むことのできる手荷物や預け荷物については、機内の安全性や快適性を維持するために細かくルールが決められています。

たとえ使い慣れたものだとしても、飛行機という特殊な環境下では危険物になってしまうことも。

持ち込めないものはその場で放棄するか、別の手段で送ることになるなど手間がかかってしまいます。

せっかくの旅行を台無しにしないためにも、「持ち込めないもの」をあらかじめ確認することが大切です。

飛行機を利用する私たち一人ひとりが手荷物のルールをきちんと守ることで、スムーズな搭乗手続きができるように心がけたいですね。


※機内持ち込み手荷物・預け荷物の制限については、随時変更が加えられます。最新の情報はご利用の航空会社や国土交通省からの情報を確認することをおすすめします。